Machine Learning Casual Talks #2 参加メモ

B to Cサービスの現場から考える機械学習活用(グノシー 関さん)



それぞれが得意なこと

  • 機械が得意なこと
    • 大量のデータを処理すること
    • 24時間働き続けること
    • 数値データから素早く意思決定をすること
  • 人が得意なこと
    • 仮説を立てること
    • 人の気持ちを理解すること(対機械比)
    • ニュアンスを読み取ること

B to Cサービスでの課題

  • 学術研究では過去のデータをいかに再現できるかを見る
  • 機械学習が組み込まれる前と後でユーザの行動は変わる
  • 重要なのはユーザの満足度
  • ユーザ層が変わればモデルが変わる

タスクの進め方

  1. 目標設定
    • 改善目標となる数値を決める
    • タスクの優先順位をここから決める
  2. 仮説立案
    • 仮説なきモデル実装はやってはいけない
  3. 簡単な実験
    • ルールベース・人力などによって有効性を確認する
  4. モデル実装・自動化
    • ルールベース・人力で有効性が確認されたらモデル化・自動化を進める

学術知識の利活用

  • いま何ができるようになっているかを知る
  • どのような考え方が成功しているかを知る
  • 手法の精度や結果より、なぜその手法を用いることの優位性があるのかに注目する

機械学習 × KPI

  • アカデミック側の評価基準にとらわれないことが大事


あなたの仕事に機械学習を活かす5つのポイント(PFI 比戸さん)

機械学習は普通のデータ活用よりもハードルが高い

  • 効果をほとんど予見できない
  • 投資対効果が見えない
  • 結果の解釈性・納得性が低い

5つのポイント

  1. 関係者を利害に巻き込む
  2. 「データが全て」を徹底する
    • 機械学習がもたらす価値 ≦ データに潜む価値
  3. 検証可能なKPIを共有する
    • ビジネス課題から定量化できる基準を導出する(関係者によってバラつかないように)
    • 絶対に曖昧にしない、妥協しない
  4. Minimum Viable Experimentを実施する
    • 最小限のリソースで検証:計画性が大事
  5. 検証パターンを限界まで増やす
    • データを増やす
    • 前処理バリエーションを増やす
    • アルゴリズムを増やす
    • チューニングの網羅性を高める
    • これらの掛け算でパターンを増やす